奥多摩・水根沢 (2010年7月4日)

PL松澤 薬師寺

7月4日 晴れのち曇り・一時雨

昨夜からの雨の影響を心配しながら奥多摩入りした。 水根沢は、水量は多いものの、水に濁りはなく、ひと安心。
これなら楽しめそうだ。 予報は、午前晴天、午後は雨。


半円の滝までの遡行時間は、2時間半。
天気の良いうちに遡行を終えられるよう、早速行動を開始する。


水根沢は、苔に被われた美しい沢です。


奥多摩ならではの、緩やかな渓相の中を進む。


2条・CS・3mを直登。


CS滝を越えたところで先行パーティに出会う。


連続する小滝を越して、足を進める。
思っていたより水の勢いが強い。


深い淵をへつる。


滝の上に、別のパーティが見えた。
今日の水根沢は、入渓者が多いようです。


2条・CS・5m
本日の核心部となった滝。 右岸の壁を斜上する◎印青線ルートが良いと、 先行パーティの方から教えていただいたのだが…
あくまで水流沿いの直登にこだわった我々は、 ×印赤線ルートで滝への取り付きを試みる。
釜をへつり、首まで水に浸かって水流と格闘したが、 釜から滝に上がるためのスタンスを水中に見つけられず苦戦する。
2条の滝の水流の間まで進んでみたが、圧倒的な水量の前に敢え無く敗退。 最後は、青線ルートで松澤さんに上がってもらい、
「ファイト一発」で引き上げていただく。 遡行開始早々、大幅に体力を消耗してしまったが、楽しかった。:)


へつる。


どんどん、へつる。


4m滝を、頭から水をかぶりながら直登。


トイ状・4m
突っ張りで登る。


大滝・2段・10m
水流沿いを直登したが、水量に負けて流される。^^;
その後、右壁を直登。
大滝を上がったところで、先行パーティのリーダーさんから伺った話では、 今日は、いつもの2倍以上の水量とのこと。
この大滝、水流沿いの直登は、普段でも難しいようです。


美しいナメ滝が連続する。
普段は易しいと思われるナメ滝も、水量が多く、 うかつに取り付くと流されそうです。

それでも、水線通しで、どんどん登る。


このあたりは、深く長い淵が連続していた。
泳ぐか、へつるか、思案中。

左岸をへつって越えました。


ハングした壁も、へつって越える。


ここも深く大きな淵。 さて、どこから攻めようか。


半円の滝が見えてきた。


半円の滝は、滑り台のできそうな綺麗なナメ滝ですが、 今日は遠慮しておきます。
真夏に、もう一度泳ぎに来ましょう。


半円の滝で遡行を終了して、踏み跡を辿って急坂を上がると、 息が切れそうになったところで、登山道に出る。

登山道を歩いて入渓点に戻り、装備を解いた途端、 いきなり土砂降りの雨が降り始めた。
運良く、梅雨の合間のわずかな晴天のもとで、 存分に水と戯れることができ、 沢登りの面白さを満喫できた一日でした。