CL安田 SL佐藤昭 清水 長谷川
今回の計画は
岩井俣沢中俣沢を詰めて竜門山を経て
山形側の日暮沢小屋に下りるというものである。
相模尾根は今までに4回も下っているので
できるだけ避けたい!
8月7日夜、山形県大井沢の日暮沢小屋前で佐藤氏と合流する。
8月8日くもり
車一台を残して、奥三面ダムに向かう。
約3時間で小国のワラビ峠を越えて
朝日岳登山口に到着する。
車は我々の一台だけである。

登山道を歩き岩井俣の切れ込みを確認し
踏み後を利用して三面川に下る。

すぐに岩井俣沢に出合う。

沢に降りたとたんにアブが襲い掛かる。

F1の滝
事故の多い滝である。岩の下がえぐれていて
水流が回っているので滝の白泡に飛び込むと
引っ張られて上がって来れなくなる。
これまでの事故でも遺体は上がってこず
ダイバーに収容されている。
今回はもちろん左岸から巻いた。
次の写真は1994年に遡行した際に
F1を突破した時のものです。

ザイルをつけて手前から対岸の岩に飛びつく
水中にスタンスが一箇所あり、そこに乗って岩を登る。

ウスヒラタケ発見!

同じ倒木にキクラゲがびっしり!

長谷川さんのすばらしいルートファインディングで
どんどん進む。

サゾウ沢とウデコエ沢の中間あたりでビバークする。
アブが多いので防虫ネットをかぶっている。

長谷川さんが岩魚をおろしてたたいて
軍艦巻きにする。
大好評だった。

ウスヒラタケ入りのスパゲティー
8月9日くもり
今日は中俣沢に入り西俣沢出合いまでの予定だ。
小さな河原なので増水すると水没しそうな場所である。

7時にテン場を出発


偶然4人ともノースフェースのザックだった。
清水さんは1.6キロ、長谷川さんと昭ちゃんは1.87キロ
私は1.96キロの軽量ザックである。

川前裏沢出合い先の5m滝を左から
小さく巻き滝の落ち口を渡る。
水量が多いのでザイルで確保する。
以前に「ガッコ沢」を遡行した際
ここを通過した時は水量が少なかったので
ノーザイルで渡れたのだが。
今回水量が多いので
ここまでの遡行は難易度が高い。
ここから先は河原状になり
問題なく進める。
まだ時間が早いので
釣ながら畑沢出合いまで行く事にする。

長谷川さんの毛鉤にどんどん来る。

お昼に畑沢出合いに到着。
昼食にする。
食べている最中に雨が降り出す。
時々強く降るので
様子を見る事にする。

雨は強くなり
沢はどんどん増水を始める。
中俣沢に入らなくてよかった!
ゴルジュの中で増水になっていたかもしれない。
遡行はあきらめてテン場を探しビバークする。

テン場前の増水の様子

翌朝の様子、水量が減っているのがわかる。

岩魚をさばく

長谷川さんが岩魚で太巻きを作る。
これも大好評であった。
その他マッシュポテトで作ったポテトサラダや
岩魚のムニエルで楽しんだ。
8月10日雨
朝になっても雨はやまない。
幸い強い雨ではないので
水量は少し減っている。
畑沢の方が濁りは少ないようである。
中俣沢か畑沢か三面に下るかであるが
畑沢にエスケープする事にする。

雨の中の出発は気が重い

岩小屋

増水しているので遡行に苦労する

嘉助滝10m、水煙がすごい
次の写真は1994年に遡行したときの嘉助滝の写真です。

水量がぜんぜん違うのがわかる

右岸から巻く
次の70mナメ滝も増水で登れそうもないので
一緒に巻いた。

次の20m2段の滝は左の岩の割れ目から
長谷川さんが空身でリードして登ったが悪かった。
前回遡行したときの記憶がなかったので
家に帰って調べたら、滝の右から登り
中段から水流を渡って左に移り草つきを
登っていた、上の写真の水量ではとても
渡れない。

側壁が切り立って険悪な雰囲気になるが
滝は登れる。

いやというほど滝が現れる

沢は源頭の様相になってきた。
テン場を探しながら登る
なんとか4人が眠れそうな場所が見つかり
ビバークする。
8月11日 雨
今日は稜線に出て日暮沢小屋まで下りる予定だ。
温泉とビールを楽しみに出発する。

滝が現れる

疲れる!

お花畑になる
クガイソウ・ミヤマシシウドの花の群生
クロマメノキ(ブルーベリーの仲間)の実がなっている。

10時に稜線に到着

お花畑の中の登山道を歩く

コケモモの実
雨の中ひたすら日暮沢小屋に向け歩くが
途中でチチタケを見つけそれからは
キノコ目できょろきょろしながら
下山した。
今回まさか畑沢を詰めるとは思っていなかった。
今までに畑沢は2回遡行、後はガッコ沢を遡行したので
残るは中俣沢であったので楽しみにしていたが
結果としては皆さんのおかげで
充実した山行をする事ができた。
おまけ

温泉の後、西川町の東屋でビバーク
地酒で乾杯

チタケとナスを炒めて
チタケうどんを作る。

なぜか、朝日町ワイン工場を見学

奥三面ダムの東屋にて

岩井俣沢で採れたキクラゲで
たまご炒めを作る。
とても美味しかった。