朝日連峰・三面川竹ノ沢 (2007年8月15日~18日)

CL安田 SL佐藤昭 他1名
(雨で増水のため金堀沢で中退) お盆休みはかねてから計画していた竹ノ沢だ。天気予報では雨はなさそうだった。清水さんが縦走でサポートしてくれる。前夜、三面登山口駐車場に到着する。標高が低いせいか、暑い

8月15日



三面登山口駐車場。
清水さんが私の車で、大井沢(山形県)の日暮沢小屋まで行き 竜門山から竜門小屋へ狐穴小屋を経て 相模尾根を縦走し三面におりて昭ちゃんの車で 日暮沢小屋に戻ってくる予定だ。 我々も日暮沢小屋に下りる予定。

さあ出発!

平四郎沢の吊橋
2時間ほどで三面小屋に着くが とにかく暑い。 新しい靴で靴ヅレになってしまった。
休憩のあと小屋を出発 この先の踏み跡はいきなり生い茂る薮をかき分けて進む。 時々不明瞭になる 天気が良すぎて3人とも熱中症ぎみになってしまった。 たまらず本流に下りる。


三面川本流


本流もなかなか手強い。 泳ぎの連続だ。
どんどん進むがなかなか竹ノ沢出合に着かない 突破不能の滝が現れ 右岸を高巻きキスケ沢から本流に下りる。 今日は竹ノ沢出合で幕にする。



8月16日


5時30分出発 出合からすぐの前回泳いだ淵もお腹までの深さで 楽々通過した。








廊下が始まる


泳いで突破する


左壁をへつる


まるでパズルを解くように突破する













8m滝。 前回は増水で近寄れなかった

左から泳ぐ








水流の左を登る


この先も泳ぎが続く





スダマ沢出合に到着


スダマ沢出合の先で渡渉する


ゴルジュは続く

ダンブチ沢からは暫く河原状になる。 ほっとする。


イチブリ沢を過ぎるとまた泳ぎだ





右から巻いて下りる





泳ぎが続く


コタキ沢出合

手前左ルンゼ状から巻こうとしたが 悪そうなので泳ぐ


いったん左壁に取り付いてから 右に飛び込む


ナイスですねぇ!






メジロアブにやられて血だらけ


泳ぎは続く

三五右衛門沢出合い手前の淵


三五右衛門沢出合
この先流れが強く、右から巻いて懸垂で下りる すぐに左から高巻いて懸垂で降りると 相模沢出合手前だった。


2mほどの滝の釜の流れがきついので 右から巻いて相模沢出合に下りる


またすぐに流れのきつい淵に出合う


しばらく河原が続き金堀沢に出合う。
今日はここで幕にする。
焚き火をおこして ツマミをつつきながら酒を酌み交わし 今日一日を語り合う
さて寝るという段になって雨が降り出してきた。 夜中から雨は断続的に強くなる。
17日 4時前に起きると沢の水は足元まで迫ってきていた。 装備を高い場所に移すがそこにも茶色に濁った水はどんどん迫ってきた。 さらに高い場所に移す。 予定では今日一日で源頭部に抜ける予定だった。 しばらくして水はある程度引くが それ以上は引かない。 テン場あとは水没したままだ。

依然雨はやまない、遡行不能だ。
今日一日停滞しても明日雨がやむ保証もない! ここから尾根を登り相模山下の登山道を目指すことにする。 せっかく順調にここまで来たのに残念だ。


右側のルンゼから登る 途中で水を汲むが濁っていた。

普段はほとんど水が流れていないだろうルンゼ


中ノ俣沢が見える、真っ白の一本の流れに見える


一日がんばって藪漕ぎをしたが 時間切れで途中でビバークする。



8月18日

5時30分出発


まだ先は長い


疲労が蓄積しているので足取りは重い


クロマメノキ(ブルーベリーの仲間)


やせ尾根を進む


アカモノ(コケモモの仲間)がいたるところに実っていた


アカモノ


コケモモも実っていた


がんばれ!
4時間半の藪漕ぎで登山道に出合う 厳しかったなあ さあもうひとがんばりだ!








お花畑


寒江山を登り、竜門山を経て日暮沢小屋に下る 18時15分、日暮沢小屋に到着する。 足も限界だった。
今回金堀沢までで残念であったが リベンジを誓って日暮沢小屋を後にした