八ヶ岳横岳西壁石尊稜 (2006年12月24日)

CL安田 SL佐藤(昭)
今年の最終山行は八ヶ岳の石尊稜だ! 以前登ったことがあるが10年以上前で、ほとんど記憶にないので かえって新鮮な気持ちで登れそうだ。 22日夜、昭一氏が私の自宅に到着。 一杯やりながら打ち合わせをする。
23日午前8時前に自宅を出発。 途中清水氏をピックアップして、中央道に入る。 快晴で気分も上々だ。 11時前に美濃戸の駐車場に到着するがほぼ満車状態であったが なんとかスペースを見つけて駐車する事ができた。 雪は全然ない。 支度をして出発する。 美濃戸山荘を過ぎるとだんだん雪が出てくる。 午後2時過ぎに赤岳鉱泉に到着。

赤岳鉱泉テン場
赤岳鉱泉のテン場は膝ぐらいの積雪であった。 テントを張って早速石尊のアプローチの偵察に行く。 トレースがばっちり付いていた。


石尊稜全景

24日6時過ぎにテン場を出発。

柳川北沢出合いに着いた時にサングラスを忘れたのに気がつき テン場に戻る。
こんなことはめったにないのだが。 時間をロスしてしまった。


三叉峰ルンゼに入った所で支度をして清水氏と別れる。 清水氏は赤岳を往復する予定である。


三叉峰ルンゼから石尊の尾根に登る。





下部岩壁へのアプローチ

8時30分ごろに下部岩壁の基部に到着。 既に3人パーティーが取り付いていた。 気温は低いが快晴の空で条件は最高だ。

我々もザイルをセットする。 まず私が岩に取り付く。 思ったより傾斜は緩いが 慎重に足を置いて登る。 まずは直上する。 岩と雪と氷のミックスだ! 氷にバイルを打ち込んで登る。 左の方に登ると、しっかりしたボルト2本あり残置の太いスリングが かかっていた。

ここでピッチを切らずに草付きを左上するが、支点がないので 緊張する。バイルを打ち込んで、何とか木のあるところまで登り 「ザイルあと5m」のコールでピッチを切る。
2ピッチ目は昭一氏がリッジを登る。

大同心、小同心が見える
3ピッチ、4ピッチと急な草付きをスタカットで登る。




先行パーティーに続いて登る

小ピークからは快適な雪稜が続く。




コンテで登る


右は阿弥陀岳


御嶽山が見える


雪稜を進むと上部岩壁が見える
先行パーティーが取り付いている。 凹角を登るが支点がない、ピナクルにスリングをかけて支点にする。
リッジを登り、草付きを登って、ピッチを切る。 2ピッチ目は雪のガリーを右上する。 トポでは更にガリーを80m登って終了とあるが ビレーポイントの左の壁を登ることにした。

支点がないので慎重に登る。 10mほど登って、岩穴を利用して支点を取る。 ほっとする。
更に登って雪壁を登りピッチを切る。 この上2mほど登るとたぶん石尊峰のようだ。 昭一氏をビレーする。 登ってきた昭一氏にそのまま 2mの岩壁を登って様子を見てもらう。 「登山道です、終了です。」とのコール。 登ってみると、どんぴしゃ石尊峰の石碑があった。 12時終了


終了点から下を見る


ほっと一息


赤岳への稜線


地蔵尾根を下る。
北アルプスや御嶽山を見ながら シリセードをしたりしながら下りる。 行者小屋で清水氏と合流して 赤岳鉱泉に戻る。

ほとんどのテントが撤収中だ。 我々は今夜はうまい酒を飲もう!


今日はクリスマスイブだ!ホワイトクリスマス!