朝日連峰 金目川中俣沢 (2006年9月16日~18日)

CL安田 SL佐藤昭 他1名
お盆の山行は北アルプスに行ったので、 9月はやっぱり朝日連峰しかない。 雪渓のなさそうな沢という事で金目川中俣沢に決定。 天気はよくなさそうだ。 前夜荒川の林道終点で入山祝いをする。 車をデポして金目川に向かう。 途中、私有地と書かれた看板が出ていたので 手前の広場に駐車し出発する。

林道終点から踏み跡をたどり入渓

沢は平水であった。しばらくは河原歩きがつづく

巨岩帯に入る

涼しいので泳ぎはちょっと・・・ 天気は持ちそうだ。 釜や瀞が続き泳ぐしかない





泳ぎが続く、寒い!

巨岩を登る

河原になるがすぐにゴルジュだ

冷たいな!

泳いで左の岩に取り付こうとするが、つるつるであった 結局右から巻く



朝日の高巻きは急である

腰まで浸かる



中流部は泳ぎが連続する



金目川は奇岩が多い

ようやく堂平橋に到着。スーパー林道は ここまで建設され中止となった。 ここで幕とし、流木を集めて焚き火をする。 冷えた体に心地よい。 天気も持ってくれた。

17日テン場出発

巨岩帯と河原が続く

キクラゲだ!

さあここからゴルジュが源頭まで続く 気を引き締めていこう!

魚止滝6mを佐藤氏がリード 正面を快適に登る。

2段5m逆くの字滝を快適に登る

快調に進む

2段5mの滝は取り付きをショルダーで登る

3段15mの滝だ

1段目を登る。この先の一瞬の トラバースがいやらしかった。 2段目はトイ状で問題なし

3段目を右壁から佐藤氏がリードする。 岩が脆くてハーケンが効かず、苦戦する。 待っている方も体が冷えてつらい。 結局右壁は断念し、水流の脇にハーケンを1本打ち 水流沿いを佐藤氏がツッパリで登ることにする。

写真では休んでいるように見えるが 本人もビレーヤーも必死であった。 すばらしい登りでこの難しい滝を突破した。

ラストを登る私 難しいのぼりであった。

この沢で最狭部の滝

ツッパリで突破する。

2段10mねじれ滝を快適に登る

10m滝の基部に立つ 金目川のゴルジュは側壁が低く 溝を歩いている感じであるが 核心の滝の周りはすべて側壁が 威圧するようにそびえ立っている。

10m滝を佐藤氏が空身でリードする。下部がかぶっていて 非常に難しい登りであった。

2段15mチョックストーン滝

佐藤氏がリードで下部をツッパリで登り右に移る。 カンテを少し登り落ち口にトラバース気味に登る シャワーを浴びながらの 非常に難しいつらい登りであった。 この先、3段40m滝までよいテン場が無いので 戻って、15mチョックストーン滝の上の ちょっとした場所でビバークする。 ゴルジュの中なので雨が降ったらアウトだ! 流木を集めて焚き火をする。 つらい一日だった。 体が芯から冷えていたので 非常に心地よい暖かさだった。 幸い雨は朝方少し降っただけだった。

ゴルジュの中のテン場

3段40m滝

左から登り上部で右にトラバースする。

セカンド、シャワークライミングとなり 寒さに耐えながら登る。

滝の周りは側壁がそびえる

20m滝は右のルンゼから高巻いたが 急で足元はつるつるで腕力での巻きとなり厳しかった。 直登した方がよかったな。



延々と滝が続く

大滝下段10mハング状滝の下で ここは右から高巻く

やぶ沢に下りそのまま進み藪漕ぎに突入する

お昼に祝瓶山に到着

荒川大石橋に向かって登山道を下降する。 いつの間にか晴れてきた。
やっぱり朝日は厳しかった。 それだけに達成感は3人の心に充満している。 美しい沢だった! 美しい滝もたくさんあった。 この旅をふりかえると気分が高揚してくる。 あっという間に車止めに着いた。