奥多摩小川谷鳥居谷 (2006年8月27日)

CL安田 SL佐藤(章) 清水 他2名
8月最後の日曜日、天気はいまひとつである。 山にはガスが立ち込めている。 小川谷林道を犬麦谷出合いに向かう。

駐車スペースに車を置き出発する。 犬麦谷沿いの尾根を下るが本流まで下ると 吊橋まで立派な道が付いていた。

本流を遡行する。 右岸に大規模な砂防堰堤ができている。 その先に鳥居谷が出合っている。

すぐにF1-2段12mが現れる。

解説では直登不能で左岸からの高巻とある。 が、高巻が相当悪いとある。
福島さんと滝の偵察をする。 登ると相当水を浴びそうだし、難しそうだ。 水は冷たいし濡れたくない、巻くと恐ろしい大高巻だし 両方いやだ。
福島さんが「行かせてください」と力強く言った。
う~ん・・・帰りたい! そういうわけにも行かず 滝を登ることになってしまう。 佐藤さんがリードすることになった。

滝の水を浴びながらハーケンを打つ。 2本目のハーケンを打ち安定した所まで登る。
その先は洞窟状のトンネルにもぐる。 トンネルの天井の穴から上に這い上がる。 ホイッスルが鳴る。上まで抜けたようだ。

後続が続く。私はラストでハーケンを回収するが 水が雨具の中に入って冷たい。
2本目を回収してトンネルの中にもぐる。 天井から水が落ちてくる。 全身水浸しだ。 もういやだ! 耳にもまともに水流を浴びてしまう。

ザックをおろし上に放り投げ、穴から這い上がろうとするが 足場が無い。
佐藤さんはよく上がったなと感心する。 何とか這い上がることができほっとする。 寒い!

ガスの立ち込めた神秘的な森の中に進む。 この先順調に進む。 わさび田跡を越える。 小滝がつづく。
チョックストーンの滝は高さは3mもないがハングしていて 足の置く所がない。

福島さんのショルダーで、佐藤さんが登る。

お助けにアブミを作って登るが皆苦労する。 水流をまともに浴びて登るしかない。 寒い!
上はわさび田跡だ。

この沢は詰めても稜線に道は無いので登った沢を下るしかない。 そんなわけでここで遡行を終了して下ることにする。 しばらくは右岸の尾根を下る。
沢に戻りそのまま下りF1の上の左岸の踏み後を歩く。 すぐに尾根にぶつかりそのまま下ると本流に出る。 犬麦谷出合まで、のんびりと歩く。
吊橋からの道をたどるとすぐに小川谷林道に到着。 今日のヒーローは佐藤さんだ。 本人もF1の登攀に満足したようだった。